令和5年(2023)9月1日をもって、震生湖が誕生した関東大地震から数えて100年の節目を迎えました。
震生湖は震災の痛ましい傷跡でもあることから、災害への備えの重要性を伝え、安全な未来を築くための知識と意識を育んでいくための大切な地域資源として、また、自然豊かで皆に愛される観光地としても、後世に引き継いでいきます。
昭和5年(1930)には2度にわたって東京帝国大学地震研究所の寺田寅彦らの測量調査がなされるなど注目されてきました。寺田寅彦は地球物理学者でしたが夏目漱石門下の文学者としての一面も持っており、震生湖を訪れた際に、3つの俳句を詠んでいます。
「山裂けて 成しける池や 水すまし」
「穂芒や 地震に裂けたる 山の腹」
「そば陸稲 丸う山越す 秋の風」
令和6年6月以降予定されている震生湖太鼓橋架替工事に伴い、一部の散策路及び駐車場スペースに規制がかかります。